奈良県国指定重要文化財
村井家住宅保存会

〜 歴史 〜

    村井家住宅は奈良盆地の南西端にある葛城市に位置し、當麻寺の南方に所する。言い伝えによると、村井家は慶長六年(1601)、高田よりこの地へ移り住んだとされる。記録によると元禄十年(1697) には道穂村南方の年寄となった。その後、庄屋を務め、江戸時代末期には合楽屋や人力油屋を営んでいた。普請帳より主屋・内蔵・表門は元禄十二年(1699)から十三年にかけて建立されたことが記されている。

西暦 主屋 内蔵
1700年 主屋竣工
1877年 暴風雨により大松倒木
1930年 屋根茅葺き替え、南庇・裏口廻り補修、ぶつま天井張り替え(新規に張ったかも)、南面付属風呂新築、南東便所新築
1959年 奈良県指定有形文化財 奈良県指定有形文化財
1963年 差し茅
1968年 国指定重要文化財 国指定重要文化財
1971年 茅葺替、庇瓦葺、軒・野地補修、壁塗り替え(中塗仕上13m²(正面外部)、中塗上塗17m²(座敷部砂仕上))、煙出し
1985年 小修理(屋根補修)
1991年 小修理(差茅)
1994年 小修理(「ざしき」天井板、つし二階床根太、建具補修)
1998年 台風7号被害、屋根部分補修(棟飾、高塀瓦補修、庇瓦差替、庇垂木補修)
2008年 小修理(「みせのま」「だいどころ」の床組補修、畳替14畳、柱根元調整、濡縁、戸袋)
2018年 5月13日 村井家住宅興隆式