普請帳が明かす元禄十三年
概要
元禄の民が残した貴重な普請帳
庄屋(しょうや)・名主(なぬし)・肝煎(きもいり)は、江戸時代の村役員である地方三役の一つ、郡代・代官のもとで村政を担当した村の首長。身分は百姓。
庄屋は荘(庄)園の屋敷、名主は中世の名主(みょうしゅ)に由来する言葉である。城下町などの町にも町名主 (まちなぬし)がおり、町奉行、または町年寄(まちどしより)のもとで町政を担当した。身分は町人。町名主の職名は地方・城下町によってさまざまである。
村井家住宅は当時、詳細に記載された普請帳が存在し、当時、建立に至った背景が伝わってきます。主屋は元禄十三年「西暦1700年」に竣工したことが明らかである。保存がよく、意匠も優れ、構造手法にも当代の特色が見られる。内蔵、表門も同時頃の建立になり、よく当時の屋敷構を残している事も貴重である。