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〜 漢方薬剤師一寸話 〜

漢方薬剤師一寸話 第1話 本物の健康

2019年6月24日漢方薬剤師一寸話

※燈輝新聞 創刊号(2018年7月)掲載分です。


※写真はイメージです。

 

皆様こんにちは。漢方薬剤師の梅田秀男と申します。この度ご縁あって燈和会様の基本理念に共感しその事業の一端を微力ながら手伝わせていただくことになりました。さらには。基本理念の一つであります「食養生」について漢方薬剤師としての考えや意見を述べる場も提供してくださり感謝しています。

さて、「食養生」と一口に言いましても何をどのように考えて行けばよいのか入り口が余りにも広すぎて迷ってしまうのですが、私は漢方を学んできましたのでまずは「医食同源」という観点から皆様と一緒に考えていきたいと思います。

さて、話は少しずれますが、今から2年ほど前税理の勉強会で税理士の方が「消滅都市」と「2040年問題」についての話をされました。各市町村の統計的な人口の減少と2040年をピークにすすむ少子高齢化の波について国の財政的な話も交えながら説明してくれました。数値を見る限りでは絶望感が漂っています。さらに税理士の方が「私らの仕事もあと20年でなくなります」と言われました。その場には70名位いたでしょうかシーンとした重い空気が流れていました。

増えるのは高齢者ばかりということで、私も当然その中に含まれますが、その時の到来をただボーっとして迎えてはならないと思っています。では一体何ができるのかなあーと考えた場合にまずは健康になることと思っています。それも本当の健康を勝ち取ること。これが次の世代へのよい贈り物になると思います。

50才も過ぎますと高血圧、糖尿病、不眠症、足腰の痛みなどもろもろの病状が出てきて何らかの薬を飲んでいます。飲まないのに越したことはないのですが、まあ1〜2種類の薬ならともかく1日に何種類もの薬をずーっと飲み続ける人がいかに多いことか。これでは本来の健康とはいいがたいと思います

私が目指すのは本物の健康なんです。これに向かって努力することでどのように違ってくるかなあと考えてみますと、まず自身の体調が良く毎日が気持ちいい、病院代や薬代が大きく節約でき保険料も節約でき、国家財政も好転し、しいては若者の税金負担も軽くなりと一人一人が努力することで大きく変わってくると思います。

反面、好きなものを食べ、好きなことをして病気になったら病院に行けばいいやでは何事も良くはなりません。私は、この原点になるのは毎日食する食べ物だと思っています。

今や食材は世界中から集められ、加工食品もどんどん増えています。冷凍食品をレンジでチンすればすぐ食べれるのですが、はたしてこれで血と肉を造ることができるのでしょうか?

もう一度考え直す必要があります。
「学問に王道はなし」と言われますがこれは「食」にも言えることではないでしょうか。

さて、現代は病院も至る所にでき医学も進んだと言われているにも拘らず何故こんなに病気が増え病人も増加しているのか疑問に思います。

同じような疑問を抱き調査してまとめられたものがいわゆる「マクガバン報告」と言われるもので今から約40年ほど前のアメリカでの調査資料です。
次回はこれについて考えていきたいと思います。

 

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