2019年7月1日漢方薬剤師一寸話
※燈輝新聞 第3号(2018年9月)掲載分です。
※写真はイメージです。
皆様こんにちは、花火大会も終わり、お盆も終わり、夏休みも残りわずかになりセミの鳴き声も一時の激しさはなくなり夕方ツクツクボウシが夏の終わりを告げています。私は少なからず畑を持っています。よし今年こそはと思うのですが、やはり雑草に負けました。
この夏も熱中症のことが何回も話題になりましたが、私は何か変に思います。私の若いころはこんなに倒れていなかったはずだが、最近になってなぜこんなに倒れるのか不思議に思います。
私はこの夏日曜日になると外壁工事や薪づくりなんかに汗だくで動いています。体調管理についてある実験をしながら動いています。またご報告したいと思っています。
さて、食を考える前に是非とも皆さんにお伝えしたいことがあります。それは意思と言いますか考えと言いますか思ったこととそれを行動に移すことに食が非常に関係しているという事実なんです。これは紙面だけで言えるものではないのは充分承知していますので概略をお伝えしたいと思います。
最初に取り上げましたマクガバン報告はなぜこんなに医療費がかさむのか(病気になる人が多いのか)での調査だったのですが、今度はなぜこんなに犯罪が多いのか、その中でも若者の犯罪と自殺が多いのかを食の面から調査したものなんです。これらはどちらもアメリカでの調査ということです。調査対象や内容は違っておりますがその根底にあるものは同じものではないかと私は考えています。でこれはA・G・シャウスの「栄養と犯罪行動」という書に概略が書かれています。
ではどのようなことについて調査されたのかざっとその概略を書いてみます。
1.低血糖症と反社会的行動(砂糖の取りすぎ)
2.ビタミンとミネラルによる行動の改善
3.過少性栄養不良と過剰性栄養不良による脳への影響
4.リン酸添加物と暴力的行為
5.マグネシウムと行動障害
6.銅と攻撃行動
7.チアミンと衝動コントロール不良
8.鉄欠乏と貧血と認知機能と衝動性
9.必須脂肪酸の欠乏と注意欠如障害
10.血管作用物質と行動障害
11.微量元素と行動障害
12.行動障害における微量元素の役割
13.アルコール中毒
14.薬物乱用
15.食品添加物
などなどについて書かれています。
アメリカをはじめ日本でもそうですが急激な食品の変化に対してどのように考えて行けばよいのか問題を提起しています。
私もお客様との話の中で食についてお聞きしていますと人それぞれに偏食があり病気との関連が疑われるものも多々あります。
※これから食養生について書かせて頂く中で漢方独特の言葉が出てきます。それらを簡単に「一言メモ」でご説明します。日本の古来よりの生活習慣にも溶け込んでいるものも多くあります。
その①
陰陽という考え方これは宇宙森羅万象を陰と陽にわけるということです。皆さん次回までに自然界にあるものを分けてみてください。
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